季節のトピックまとめサイト

季節のトピックに関するまとめサイトです。

生活

睡眠不足が引き起こす悪影響について考える③

投稿日:2017年7月4日 更新日:

睡眠不足が自殺を引き起こす

国立精神・神経医療研究センターが
睡眠不足の精神面への影響を調べる研究を行ったところ、
わずか5日の睡眠不足で、不安と混乱が強まり、
抑うつ感が強まることが判明した。
研究対象となったのは健康成人男性である。
ストレスもなく元気な人であっても、睡眠不足の場合、
脳はうつ状態や強いストレスを受けた状態に近くなるのだ。

そもそも睡眠の役割のひとつが、
ストレスを取り除くことにある。
睡眠は脳と心身の疲れを取り除き、
成長ホルモンの分泌により組織を再生して、
さらに記憶を整理して、マイナーな感情を消して、
必要な情報をしまいこむ。
睡眠が不足することにより、
適切に記憶することができなくなり、
マイナスな感情がたまっていく。

実験の日数、5日間…と言えば、週の平日と同じ日数。
「平日は睡眠不足でも週末に眠りを補えばいいだろう」
と考えているかもしれない。
しかし平日の5日間で脳はダメージを受けてしまう。
しかも休日の寝だめは、体内リズムを狂わせて、
時差ボケを引き起こし、
月曜からの目覚めをつらいものにしてしまう。

自殺者には精神疾患が多く見られるが、
中でもうつ病は多い。
睡眠不足によるうつが自殺の危険を高める。
健康問題に起因すると思われる自殺者の約4割、
自殺者全体の約2割がうつ病とされる。

スポンサーリンク

自殺者の就寝時刻・平均睡眠時間

厚生労働省研究班が救命救急センターに運ばれた
自殺未遂者を対象として行った調査でも、
自殺の試みが初めて…という初回の人の52%、
複数回、自殺を試みた人の89%が、
睡眠導入剤や精神安定剤を飲んでおり、
自殺者の多くが精神的に不安定な状態にあり、
睡眠に問題を抱えていたことがわかっている。

同調査では、自殺初回の人の84%、
複数回自殺を試みた人の72%が睡眠不足を自覚していた。
平均睡眠時間は初回の人が4.6時間、
複数回の人が5.7時間だった。
就寝時間の平均は初回の人が午前1時10分、
複数回の人が午前2時20分で、
寝付くまでに初回の人が1時間30分、
複数回の人が54分かかっていて、
寝つきの悪さも目立つ。
一晩に平均2回程度目が覚めていた。

日本では寝つけないときに
「寝酒」と称して酒を飲む人が多いが、
実はアルコールにより眠りが浅くなってしまう。
自殺を試みた人の2割以上がアルコールを飲んでいた。

自殺企図者の多くは睡眠障害を伴う、
うつ状態にあるほか、
睡眠不足で判断力が落ちていることが考えられる。

精神科では「精神病だから睡眠の質が下がるのか」、
「睡眠不足だから、精神を病むのか」、
いわばニワトリが先か、卵が先かという議論同様に、
精神の不調と睡眠は深く関わっていると考えられている。

「たかが睡眠不足」を侮ってはいけない。
睡眠は無駄な時間ではなく、
生きていくために非常に重要な時間なのである。

「睡眠不足」の怖い健康リスク

睡眠時間が7時間以下の場合

・風邪をひくリスクが約3倍に増える。

睡眠時間が6時間以下の場合

・脳卒中を起こすリスクが4倍に。

・肥満になるリスクが30%も高くなる。

・死亡リスクが倍増する。
 特に心臓疾患による死亡のリスクが高まる。

・高血圧になるリスクが20%もある。

睡眠時間が5時間以下の場合

・翌日の食欲が旺盛になってしまう。
 文献によると約329kcalも多く食べてしまうとか。

・さまざまな原因で早死にする確率が26%増える。

その他のリスク

・睡眠不足は、約700種類をこえる遺伝子の機能を鈍らせるので、
 ストレス、免疫システム、代謝などを狂わせてしまう。

・睡眠不足になると、
 ストレスホルモンであるコルチゾールを生成する。
 コルチゾールは肌のコラーゲンやプロテインを破壊してしまうので、
 ハリやツヤがなくなり、老化も早めてしまう。

睡眠不足が3日続くだけで
太りやすくなることが明らかに

睡眠不足が常態化したり、
シフト制の仕事で睡眠時間が不定期だったりすると、
記憶力の低下やうつ、
2型糖尿病を招きやすいことがわかっている。

そこに「肥満になりやすい」というリスクも加わることが
新たな研究で明らかになった。
たった3日間、睡眠不足が続くだけでも要注意なのだという。

シカゴ大学の研究チームが18?30際の健康な男性19人を対象に
行った実験で明らかになった。

実験ではまず、被験者に4日間、睡眠をたっぷり
(平均7.8時間)とってもらった。
その4週間後、今度は平均4.3時間の睡眠を
4日間とってもらった。

期間中、被験者の睡眠はモニターされ、
食事内容も厳しくコントロール。
採血も定期的に行った。

そして判明したのが、
睡眠時間が少ないと深夜と早朝の脂肪酸値が
15~30%高くなるという事実だ。

深夜に脂肪酸値が高いというのは、
インシュリン抵抗性につながる。
実際、睡眠が不足するとインシュリンの働きが
23%低下していた。
つまり、肥満や2型糖尿病を招きやすい状態に
陥っているということになる。

今回の実験では短い睡眠を4日間続けてとってもらったらが、
3日でその影響は如実に現れたという。

スポンサーリンク

起きているとエネルギーを使って痩せやすいと思いきや、
実際はその逆ということになる。
睡眠不足は心身に悪影響をもたらすが、
体重管理も例外ではないようだ。

若い時の睡眠不足は
数十年後に記憶力低下となって現れる

ベイラー大学の研究によると、
若い時の睡眠不足は数十年後の記憶力低下を招くのだという。

研究は、これまでに行われた
200余りの調査を分析する形で行われ、
対象者を若年(18~29歳)、中年(30?60歳)、
高齢者(60歳以上)に分けて、
睡眠不足が脳機能にどう影響するかを調べた。

それによると、若いとき、そして中年になってからも
睡眠を十分にとっている人は、
年老いてからの脳機能が良好であることが明らかになった。

また、中年になってもよく眠れている人は
28年後のメンタルヘルスも健全なのだという。

研究著者のマイケル・スカリン氏は
「若い時はあれもこれもしたいと、睡眠不足になりがち。
寝るのは時間の無駄、と睡眠を軽視する人もいる」
と指摘する。

その上で
「睡眠不足は記憶力やメンタルだけでなく、
循環器系の疾患リスクなどにもリンクする。
後の心身の健康のために
若いときから十分な睡眠をとることを勧める」
と話す。

睡眠不足が短期的な記憶力低下を招くことは
これまでの研究で明らかになっているが、
数十年というスパンでも悪影響が出るとなれば、
私たちはもっと睡眠に注意を払う必要があるようだ。

「睡眠不足」の上手な解消方法

寝だめはできないと言いますが、
実は睡眠不足は清算できる事が
ハーバード大学医学大学院の研究により判明しました。
睡眠時間が少なくなってしまっても、
その時間を適切な方法で取り戻すことができるのだそうです。
しかし、睡眠不足が何週間、
何ヶ月にも渡り続いてしまった時は、
睡眠の借金は蓄積され始めます。

短い期間の睡眠不足を解消する場合

例えば、一週間で合計10時間睡眠が足りなかった場合、
週末に3~4時間いつもより余分に寝て下さい。
そして次の週は、その10時間が完済するまで、
毎日1時間か2時間余分に寝てください。

長い期間の睡眠不足を解消する場合

短い休暇を取るようにしましょう。
そして目覚まし時計をセットせずに、
自然に目が覚めるまで寝続けましょう。

新たに借金を作らないようにするためには

自分にとって必要な睡眠時間が分かったら、
毎日その睡眠時間を確保できるように心がけましょう。
少なくとも、平日は毎朝同じ時間に起床し、
同じ時間に寝るようにしましょう。

睡眠不足だと
幻覚を見やすくなることが明らかに

睡眠と記憶との関連を調査した最近の研究では、
寝不足だと実際には行っていないことを
「行った」と信じる傾向にあることが分かった。

研究者は、被験者を2つのグループに分けて調査した。
1つは5時間以下の睡眠しかとらなかったグループ、
もう1つは平均8時間以上の睡眠時間をとったグループだ。

そして睡眠が5時間以下のグループに、
ニュース映像を見てもらった。
すると彼らは映像に映っていないことまで、
この目で見たと報告した。

次の実験では、被験者に犯罪現場の写真を見てもらい、
24時間寝ないで過ごす間に、
写真とは関係のない物語を読んでもらった。

すると被験者は、彼らが実際に写真で見たものと、
読んだ物語の内容を混同する傾向にあることが分かった。

このことから、
人は寝不足になると事実を誤認し、
正確に記憶できない傾向にあることが判明した。
そのため夢を見るように、
実際に経験していないことを、
まるで体験したかのように考えてしまう。

もっともまだ寝不足が、
どのようにしてこの状態を導くのか分かっていない。
研究者によれば、脳が疲れているとき、
人は情報の暗号化を正確に行うことができない可能性があるという。

寝不足は他にも、気分をイライラさせたり、
ホルモンバランスを崩したり、それによって太りやすくさせる、
とも言われている。
できれば日頃から、十分睡眠をとることをお勧めする。

睡眠不足だと記憶に「大間違い」が増える

注目すべきは、睡眠をまったくとっていない人では、
イメージ図のメーンの部分においても思い違いが多かったこと。
つまり、大事な情報を事実とは異なるものに認識するという、
いわゆる「大間違い」をしてしまう。

研究者の1人、Kimberly Fenn准教授によると、
睡眠不足が繰り返されるとそうした「大間違い」が
常態化される可能性があるという。

人によってどれくらいを睡眠不足とするかは異なるだろうが、
少なくとも大事な試験や商談、会議などに連日徹夜して臨む、
というのは避けた方がよさそうだ。

ミシガン州大学とカルフォルニア大学の研究者が、
睡眠の長さを変えて記憶力を比較する実験を行った。

参加者にはまったく睡眠をとっていない人や、
まとまった睡眠をとった人などが含まれ、
それぞれにイメージ図を何枚か見てもらい、
その後イメージ図をどれだけ思い出せるかを比較した。

すると、まったく睡眠をとっていない人では
イメージ図について間違いや曖昧な点が多く、
また睡眠時間が5時間以下の人でも、
たっぷり睡眠をとった人に比べ
イメージ図の詳細を思い出すのが困難な状態だった。

スポンサーリンク

-生活
-,

執筆者:

関連記事

ホタルはなぜ光るのか?

初夏の風物詩ホタル。ホタルはなぜ、どのように光るのでしょうか。 また、ホタル以外にも光る生き物はいろいろいます。 ホタルは光り方が違う? 夏になるときれいな小川の近くでお尻を発光させているホタル。 こ …

この夏の蚊対策として、蚊の生態を知ろう。

蚊の種類 蚊はその種類により吸血する時間が異なり、 アカイエカは夕方から夜にかけて、 ヒトスジシマカ(通称:ヤブ蚊)は 昼から夕方にかけて吸血します。 また、ビルの浄化槽で発生して、 オフィスで吸血す …

蚊に刺されないための対策とは?かゆみを抑える方法について

蚊の生態 蚊は、成虫と幼虫の住む場所が、まったく異なります。 蚊の幼虫(ボウフラ)は、水の中で暮らしています。 卵から成虫に羽化するまで、水の中での生活が続きます。 その生息場所もさまざまで下水溝・雨 …

暑い夏に要注意。ジカ熱とデング熱について。

ジカ熱とは? ヤブカ(Aedes)属の蚊によって媒介される ジカウイルスによる感染症である。 ジカウイルスはデングウイルスと同じフラビウイルス科に属し、 症状はデング熱に類似するが、それより軽い。 ジ …

これって詐欺?バイナリーオプションについて

2013年に日本のバイナリーオプション(BO)が規制入りました。 簡単に言うと「ギャンブル性」「賭博性」が 無くなってしまったわけですが、 海外のBOは規制対象外の為、 ハイリターンを狙う為に海外BO …