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病気

認知症は回復できる?認知症の意外な治療法とは?

投稿日:2017年7月24日 更新日:

「みんなの家庭の医学」からの事例

日本全国で、予備軍を含め800万人以上いるとされる認知症患者。
現在根本的に完治させる治療法はなく、
発症すると進行を遅らせることしかできない。

番組では、一度は「要介護5」と認定され、
寝たきり状態となった高齢の女性が、
ひとつのきっかけから2年間で海外旅行に行くまでに回復した
驚きの事例を取り上げた。

早田美智子さんは、78歳だった2010年当時、
認知症の症状が進み、
会話や食事がままならず自力歩行もできず、
寝たきりの毎日が続いていた。

息子の雅美さんが、
美智子さんの異変に気付いたのは2002年。
夫を亡くした直後の美智子さんを励まそうと、
ニュージーランド旅行へ連れて行った。
帰国後、元気なさそうに見えた母に
「旅行で疲れたかな」と声をかけると、
驚くべき返事があった。

「ニュージーランドなんて、行ってないよ」

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不安になった雅美さんが母を総合病院で受診させたところ、
「レビー小体型認知症」と診断された。

特殊なタンパク質のレビー小体が
大脳皮質や脳幹の神経細胞に発生し、
脳機能を妨げる疾患だ。
日時や場所などが認識できない、
また幻覚が見えるようになり、
運動障害に陥るという認知症の諸症状が出る。

医師から認知症の進行を遅らせる薬や、
幻覚を抑える薬を処方された。

しかし、症状を完全には食い止めることはできない。
美智子さんは、毎日ぼんやりと過ごし、
家に閉じこもりがちになっていった。
物忘れがひどくなり、
呼びかけても反応しなくなった。

雅美さんは、少しでも効果があればと、
母に有酸素運動や手先を使った
脳の活性化トレーニングを試させたが、長続きしない。

次第に病状は悪化し、徘徊するようになった。
さらに筋肉のこわばりが出始めて、
自力で歩けずにひとりでトイレにも行けなくなった。

ある日、雅美さんが車の助手席に
美智子さんを乗せて運転していた。

何気なくカーラジオをつけると、
タンゴの名曲が流れてきた、
ふと美智子さんの方を見ると、
いつも無反応なのに、
左手の指で足をトントン叩きながら、
リズムをとっていた。
これが、美智子さんの劇的な変化の第一歩となる。

美智子さんは学生時代、
社交ダンスを楽しんでいた。

雅美さんは以前、その話を聞いており、
「もしかしたら」と近所のダンス教室に母を連れて行った。
すると、流れてきたタンゴにまたも指を動かして反応。
通い始めて2週間がたったとき、
美智子さんは「髪を黒く染めたい」と口にした。

つい最近まで1日中寝たきりで、
何事にも無関心だったのが、
自分の身なりを気にし始めたのだ。

1か月後には、
自ら選んだ鮮やかな赤のシャツに身を包んで、
自力で立ち上がるまでになった。
さらに先生にリードされながら、
しっかりステップを踏んで踊り始めた。
肌にはツヤが戻り、踊り終えても
「もう一回やろうかしら」と満面に笑みを浮かべた。

日本認知症学会理事で国立長寿医療研究センターの遠藤英俊氏は、
「社交ダンスが認知機能や認知症に及ぼす影響は、
かなりあると言われています」と説明した。

「全身運動であり、知的活動でもある。
両方のことを同時にやっている。
これが認知機能の予防・回復に効果があるのだと思います」

「社交ダンスが、世界中で、認知機能の維持向上、
認知症のリスクを下げるという論文がたくさん出てきているんです」
ただし、美智子さんのケースでは社交ダンスだけでなく、
治療しながらダンスを続けたことが効果をあげた
と遠藤氏は付け加えた。

米国の調査によると、
社交ダンスをやっている人は何もしていない人と比べて、
認知症のリスクが76%も減少するという。

ほかにも、将棋などのボードゲームが74%、
楽器の演奏が69%、それぞれリスクを下げるそうだ。
いずれも、他人とのコミュニケーションが必要な運動やゲーム。
相手に気を遣ったり、
相手の「手」を読んだりすることが大切なのだ。

  

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「認知症」になりやすい職業、なりにくい職業

複雑な思考を使う仕事や
人とコミュニケーションを取る仕事をすると、
認知症などの発症を予防したり遅らせたりすることができる
という研究結果がカナダ・トロントで開かれた
アルツハイマー協会の国際会議で発表されました。

ワシントン・ポスト紙によると、
複雑な思考を使ったり、
人とやり取りをするような仕事が、
不健康な食生活による認知症の発症を抑制すること
との関係性を調べた研究が先日行われたようです。

新たな研究では、
より脳を刺激する仕事に就くことで、
これを相殺される効果が期待できるというものです。

欧米諸国の食生活
(赤身や加工肉、精製されたパン、じゃがいも、
加工食品やスイーツなどに代表される)
は認知機能を衰退させることと関連があるとされていますが、
これによって認知機能低下などの
マイナスの作用が懸念されていました。

認知機能低下その抑制効果が最も高いとされる職種には、
弁護士、教師、ソーシャルワーカー、技術者や医者など。

その逆は肉体労働従事者、
レジ打ち、スーパーや倉庫での棚の荷降ろし作業や
機械のオペレーターなどが該当します。

また別の研究では大脳白質病変患者
(脳のMRIを撮ると、白点となって見られる状態で、
アルツハイマー型や虚血性認知症に関係するとされているもの)
が増えています

この白質病変が引き起こす障害に対して、
前述のような人と接する職種の人は、
モノやデータを扱う職種よりも障害耐性がある
ということがわかりました。

この研究の中では、
人とのコミュニケーションを頻繁に取る仕事というのは、
「メンタリング(対話と気付きによる指導)」
に関わる職業のことを指します。

ソーシャルワーカー、内科医、スクールカウンセラー、
心理学者、牧師などは、
一番複雑な脳の機能を使っているようです。

認知的予備力とは、
日頃から鍛えてある脳が少しのダメージを受けても
認知機能に影響を受けない力のことを指します。

その認知的予備力は、
病気進行の初期にすでに機能しているということは、
予備力が低下したことを感知して
何らかの方法でこの予備力を増大させるような働きが
早い段階で介在していたことを意味するのではないか
とウイスコンシン大学のブーツ教授は言います。

別の研究ではこれまで認知症やアルツハイマー病を
発症する前にあらわれる「軽度認知機能障害(MCI)」
という判断指標がありました。

しかし、新たに「軽度行動障害(MBI)」というものが、
アルツハイマー病と診断される前の記憶障害が現れる状態として
今回の研究では提案されたそうです。

記憶力の低下は、
認知症やアルツハイマーの典型的な症状です。

しかし不安、混乱、方向感覚の喪失なども
しばしばその初期に現れます。
MBIは晩年になって現れ、
6ヶ月以上継続して症状が続く
精神神経系障害の兆候を定義したもので、
医師はこのチェックリストを用いて
病気を早期に発見できるそうなのです。

このチェックリストは、
関心や意欲、気分や不安、衝動制御、社会適合、思考という
5つのカテゴリから構成されています。

中高年の人で新たにこのような兆候が見られた場合、
次第に衰えが進み、
軽度認知機能障害(MCI)の状態へ移行するとしています。

このような行動障害は、
これまでは他の精神病との区別が難しかったようで、
精神科的な治療や決められた薬による治療を受ける
結果になっていました。

しかし、症状がもっと早い段階で見分けられれば、
精神病としての治療でなく
認知症としての治療を受けることができると、
カナダ・カルガリー大学のIsmail氏は言います。

アルツハイマー協会のマリア・カリーリョ氏は
この新たなチェックリストが提案されたことに
「(診断方法の)パラダイム・シフトが起きそうな意義が感じられる」
と話しています。

日本国内でも認知症は約800万人と言われており、
認知症やアルハイマーについての関心は高めです。
なるべく質の高い人生を送るためには、
いかに長く寝たきりにならずに生活できるかという
身体面での「健康寿命」に加えて、
いかに認知機能の低下を防いだり、遅くできるかという観点から
食生活や仕事の選択をすることも有効なようです。

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