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病気

大量の水分補給で死に至ることも!「水中毒」とは何なのか?

投稿日:2017年8月4日 更新日:

水分補給が大切な時期ですが、飲み過ぎは注意

夏が近づき、水分補給が重要な時期になってきています。

水を飲むことはダイエットにつながるし、
体内の老廃物を尿として排出することで流行のデトックス
(体内に溜まった毒物を排出させる)にもつながるといって、
大量の水を飲む人がいます。

しかしなんでもそうですが、
からだにいいものだからと言って、
とりすぎるということはよくありません。

水の飲み過ぎによる「水中毒」の可能性

お水を沢山飲んで痩せる方法がありますが、
水の飲みすぎ、過剰摂取によって起こるのが水中毒。

水分の場合、摂取しすぎると、
それが人体の毒になることは
意外に知らない方が多いかもしれません。

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人間の水分量は、成人の身体で「約60%」

私たち人間の体は、
成人では約60~65パーセント、
老人では50~55パーセントが水で満たされています。

体内の水は、
大きく細胞内液と細胞外液に分けられていて、
細胞内に存在する細胞内液は、
体内水分の約3分の2を占めています。

「水中毒」とは

病気としての社会的な認知が遅れている「水中毒」

水中毒(みずちゅうどく)とは、
水分を摂り過ぎてしまうことにより引き起こされる、
中毒症の一種のことをいいます。

過剰に水分を摂取することにより
体内の水分バランスが崩壊し、
細胞の膨化が起こります。

  

「水中毒」の主な症状

①軽度の疲労感を感じるようになる。
②頭痛や嘔吐の症状が出るようになる。
③気分が不安定になり、神経過敏や注意散漫になる。
④痙攣・昏睡の症状が出るようになる。
⑤呼吸困難に陥る。

最悪の場合は死に至ることもあるそうですので
軽視してはいけません。

「水中毒」の主な原因

腎臓の利尿速度は最速で1分間あたり16mlとされていますが、
この速度をオーバーするペースで水分を摂ると、
からだのなかで余計な水分が多くなり、
細胞の膨化が起こり、
血中ナトリウムイオン濃度が下がってしまいます。

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大量の発汗などで水分と同時にNaが多く排出された状態、
そこに水だけが補給されれば、
Naの濃度が薄い状態「低Na血症」になる。

Naは神経刺激や筋肉の収縮に必要なため、
濃度の低下が進むと内臓、
筋肉の働きに異常が起こる。

統合失調症患者に多く発生する

水中毒は、
統合失調症患者に多く発生することが分かっている。
原因はまだ解明されていない。

説によれば、
抗精神病薬の副作用によって口の渇きが生じ、
大量に水を飲んでしまうからではないかと考えられている。

日本での統合失調症患者の事例

宮崎市の女性(当時36歳)が
過剰な水分摂取による「水中毒」で死亡したのは
入院先の病院が適切な措置を取らなかったためだとして、
父親が病院を相手取り、損害賠償を求めた。

病院内で発生した水中毒による事故が、
その責任をめぐって裁判となり、社会に広く知られた。

「水中毒」を発症しやすいケース

1日3リットル以上の水分をとりながら、
排尿などをしない状態になるとおこりやすくなります。

また日常生活の中では、
激しいスポーツの後や
下痢などで脱水症状を起こしているときに、
水中毒は起こりやすいです。

水中毒の状態は、
高温での発汗を続けているのに、
水分のみ補給し続けているときにも起こり得ます。

マラソンレース中に発症した事例

近年、マラソンレース中に給水所で
水を飲みすぎた市民ランナーが発症するケースがみられることから
水の摂取方法に注意が喚起されるようになりました。

ただし、スポーツドリンクも極端に飲みすぎると、
水中毒を引き起こしかねません。
というのは、スポーツドリンクも細胞内液に比べると、
塩分濃度が低いからです。

「水中毒」を未然に防ぐ対策

1.水分補給を適量にする

水中毒は1日3リットル以上の水を飲むことで
予備軍となってしまいます。

よく『一日 1500~2000mlは飲みましょう』と ありますが、
日本の湿気のある気候等を考えると、
多くの方の場合1300ml程で良いと思われます。

この水中毒と呼ばれる方々は、
一日に5ℓ~10ℓ、もしくはそれ以上の水を飲みます。

水の摂取法についてのガイドラインとしては、
2003年、USA Track & Field連盟が、
「水は本当にのどの乾きを感じた時に摂るべき(不必要に摂らない)」や、
「1時間に800ml以上は摂るべきではない」と解説しています。

2.何回かに分けて、こまめに水分補給をする

水はただ飲めば良いというものではありません。
喉が渇いたからと言って一気に飲んでしまうと
落とし穴にハマってしまう事になりますので要注意です。

ただ飲み切るのではなく、
何回かに分けて飲むよう心掛けましょう。

3.トイレは我慢しない

トイレを我慢せずに尿として水を排泄することも重要な要素です。

出したい時に出さないと余分な水分が排出されず、
体内の水分バランスが崩れてしまうので水中毒になってしまいます。

4.運動後は、運動で身体が失った分の水分を摂る

理想は、運動で身体が失った分の水分を加不足なく補給することです。

身体のサイズで多少異なりますが、
補給量の目安は1時間当たり400~800mlです。

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